英語では相手に「~させる」という表現を使役構文を使って表現します。
でも使役構文は特別な構文ではなく以前に書いた第5文型(S+V+O+C)の目的語説明型の一部で、使役動詞と呼ばれる「make」、「have」、「let」、「get」を使用します。
使役構文
使役構文は特定の動詞「make」、「have」、「let」、「get」を使って表現します。
この「make」、「have」、「let」、「get」を使役動詞といいます。
【使役動詞の形】
- make + 目的語 + 原形不定詞(動詞の原形)
- have + 目的語 + 原形不定詞(動詞の原形)
- let + 目的語 + 原形不定詞(動詞の原形)
- get + 目的語 + to不定詞
【使役動詞の意味】
- make…無理にさせると言った強制的な意味
- have…強制性はなく単にしてもらうと言ったような意味
- let …許可する、軽い許可を求めるような意味
- get …説得して、なんとかしてさせるといったような意味
makeを使った使役構文
まずは「make」を使った使役構文です。
- I made my son clean his room.
私は息子に部屋を掃除させた。 - I made my son eat vegetables.
私は息子に野菜を食べさせた。
このように使役動詞の「make(madeは過去形)」は「無理に~させる」と言った強制的な意味を持ちます。
make + o + 形容詞
使役動詞のmakeは目的語の補語に形容詞もとることがあります。
- She makes me happy.
彼女は私を幸せにする。(してくれる)
haveを使った使役構文
- She makes me happy.
彼女は私を幸せにする。(してくれる)
次に「have」を使った使役構文です。
- I had my husband paint the wall.
私は息子に壁を塗ってもらった。
使役動詞の「have」は「make」のような強制性はなく単に「してもらう」といった意味になります。
- I had my students write an essay about their holidays.
わたしは生徒たちに休暇について作文を書かせました。
letを使った使役構文
3つ目に「let」を使った使役構文です。
- My father let me use his car.
父は車を使わせてくれた。
letの過去形はletです。ここでは3人称単数ではありません。
使役動詞の「let」は「~をさせてください」や、一般動詞の「allow」のようなに「~を許可する(軽い許可を求める)」といった意味になります。
- I let them write about any topic.
どんなトピックについて書いてもいいことにしたんですよ。
- My parents won’t let me use my cell phone during meal times.
僕の両親は食事の間携帯を使うことを許してはくれない。
- Let me check out the best offers, and then we can decide together.
いくつか条件のいい旅行プランを私に調べさせて。それから2人で決めればいいわ。
- Let me help you with those heavy bags.
その重いバッグを運ぶのを手伝わせてください。
- If you need any more information, just let me know, OK?
もっと情報が必要であればお知らせくださいね、いいですか?
- Let me take care of it.
任せてください。
getを使った使役構文
4つ目に「get」を使った使役構文です。
- How can I get him to quit smoking?
どうすれば彼に喫煙をやめさせることができるだろうか?
使役動詞の「get」には説得などをしてなんとかさせるといったニュアンスで使われます。
まとめ
使役構文というと難しく考えがちですが、主な種類は「make」「have」「let」の3つで、形も「第5文型(S(主語)+V(動詞)+O(目的語)+C(補語))の目的語説明型」です。
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