「~がある」、「~がいる」と訳される「There is ~」と「There are ~」。
簡単そうですね。
でも、少しみると実は奇妙な文の形で、しかも使い方にちょっとクセのある構文です。
There is ~、There are ~の使い方
この構文、見るとちょっと不思議ではありませんか?
「There is ~」、「There are ~」と2つあるのです。
主語の位置にあるのは「there」だけなのに、なぜbe動詞が「is」ト「are」になるんでしょう?
単数形と複数形当たりまえだよと思いそうですが、これまでの基本文型とはちょっと違いますよね。
そう「There構文」は後ろに来るものが単数形か、複数形かでbe動詞が変わります。
「There構文」は後ろに来るものが単数形の時は「There is」、複数形の時は「There are」になる。
これはbe動詞の通常の変化と同じで過去形なら、後ろに続く言葉が単数形ならThere was、複数形ならThere wereになります。
there構文の形
there構文の基本的な形は以下のようになります。
- There is a dog over there.(あそこに犬がいます。)
- There are cats over there.(あそこに猫がいます。)
簡単ですね。
単純に後ろに来る名詞が単数形か複数形かで「is」と「are」を使い分ければいいだけです。
there構文の疑問文
there構文の疑問文は通常のbe動詞の疑問文と同じでbe動詞を先頭に持っていきます。
- Is there a dog over there?(あそこに犬がいますか?)
- Are there cats over there?(あそこに猫がいますか?)
there構文の否定文
there構文の否定文は通常のbe動詞の否定文と同じでbe動詞に「not」をつけて表現します。
- There is not a dog over there.(あそこには犬がいません。)
- There are not cats over there.(あそこには猫がいません。)
注意すべき点
ここでThere構文で中止しなければならないのは、原則としてすでに話題に登場しているものをさす時にThere構文は使えないということです。
どういうことかというとThere構文には「それまでに話題になかったものを引き込んでくる」というイメージの構文だからです。
上記の例文で言うと「There is a dog.」とは言えても「There is the dog.」とは言えません。
なぜって?それは「the」がつけれるのは「その犬」と限定できているから。つまり話題にすでに上っているから限定する意味での「the」が使われれているわけで、原則としてThere構文では使えません。
例文-Other examples-
その他の例文をあげておきます。
- There is another place my sister tole me about.
私の姉が教えてくれた別の場所があります。
まとめ
There構文は形はbe動詞の形が後ろにつづく名詞の形に引っ張られるという少し変わった構文で、これまでに話題に登場していなかったものを話題に引っ張り込むイメージがあり、単に日本語の「~がある」「~がいる」という訳だけではわからないニュアンスを持った構文です。