英語には仮定法という表現があります。
仮定法は事実とは異なる内容を「想像」したり「妄想」したりするときに使う表現です。
この記事では現在の状況と異なる内容を表現する仮定法過去についてみていきます。
現在と違う状況を表現する仮定法過去
仮定法は文字通り「仮定」なので「仮に定める(定義する)と・・・」と、事実とは異なる内容を「想像」したり「妄想」したりするときに使う表現です。
例えば
- 空が飛べたらなぁ・・・(実際は飛べない)
- お金をたくさんもっていたらなぁ・・・(実際は持っていない)
のような現実とは異なる内容を想像したりする場合に使います。
If+主語+動詞の過去形, 主語+would(could, might, should)+動詞の原形
仮定法の1つの形としてif節を用いて表現するパターンがあります。
if節を用いた仮定法の形
if節を用いて仮定法を作る場合は次の形になります。
If + 主語 + 動詞の過去形, 主語 + 助動詞の過去形(would, could, might, should) + 動詞の原形.
例文
- If I were a bird, I could fly to you.
もし私が鳥だったら、あなたのところへ飛んで行けるのに。 - If I were in your shoes, I’d jump at the chance.
もし私が君の立場だったら、そのチャンスに飛びつくでしょう。 - If I had 1000 yen, I could buy that book.
もし私が1000円持っていたら、あの本が買えるのに。 - If he stopped complaining, our team would work more efficiently.
もし部長が文句を言うのをやめれば、僕たちのチームはもっと効率よく仕事ができるのに。 - If I had enough money, I could travel around the world.
もしお金が十分あったら、世界中を旅できるのに。 - If I had a girlfriend, I would treat her like a princess!
もし私にガールフレンドがいたら、王女様のように扱うのに! - If I were more courageous, I could ask Yumi out!
もし私にもっと勇気があれば、ユミをデートに誘えるのに! - If I were you, I would give the guy another chance. We all make mistakes.
もし私があなただったら、その男の人にもう一度チャンスをあげるでしょうね。 私たちはみんな間違いを犯すものですから。
仮定法は、現在の状況とは異なることを表現してるだけなんですね。
ここでのポイントは「〇〇だったらいいのに(実際は違う)」ということを表現しているということです。
文法的な基本は「If」節の中で主語が「I」なのに「were」になっています。
実際のアメリカ英語では「was」を使う事もあるようですが、一般的には「were」を使います。
注意
仮定法過去ではIf節の主語がIでも「were」を使う。
wish+主語+動詞の過去形
仮定法にはwishを使って表現する方法もあります。
wishは「〇〇だといいなぁ」と願望を表現する単語で仮定法で利用されます。
wishを用いた仮定法の形
主語 + wish + 主語 + 動詞の過去形.
例文
- I wish I were a bird.
私が鳥ならいいのに。 - I wish I had 1,000,000 yen.
私が1,000,000円持っていたらいいのに。 - I wish I could help you.
私が君の力になればいいんだが。 - I wish You were here with me.
あなたがここで私のそばにいてくれたらと思うわ。
as if ~
as if ~は「まるで~のようだ」ということでif節で実際とは異なる内容を表現し仮定法として使うことができます。
例文
- I feel as I were dreaming
まるで夢を見ているようだ。 - He acts as if he owned the place.
彼はそこの所有物のように振舞っています。 - She’s acting as if it were the end of the world.
彼女はまるで世界の終わりのように振舞っています!
まとめ
仮定法過去は現在の事実とは異なる内容を表現するための文型です。
動詞は過去形を使いますが、現在とのギャップを表現するために過去形になっています。
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